令和四年度 浦添市文化協会 第四十一回文化祭 詩吟舞台のナレーションを務めました。
▲一部音声あり
■漢詩紹介
三 夜 煙 堅 近
井 寒 罩 田 江
晩 唐 歸 落 八
鐘 崎 帆 雁 景
瀨 松 矢 比
田 閒 走 良
夕 雨 渡 雪
征 月 風 湖
人 冷 吹 上
容 石 嵐 風
易 山 翠 光 大
惹 堂 粟 此 江
郷 外 津 處 敬
愁 秋 洲 収 香
■意味
堅田に飛び降りる雁、比良山の暮雪、見事な琵琶湖の風景がここに収まっている。
矢走の渡し場に帰る帆掛船は夕靄がたちこめ、粟津からは風が吹き渡る青々とした山が望める。
夜寒くなり唐崎の松に降る雨、月が皓皓と輝く石山寺の秋色も素晴らしい。
三井寺の晩鐘や瀨田の夕映えが見事で、ここを訪れた旅人は忽ち故郷を懐かしむ気持ちに引き込まれるだろう。
■作者 大江敬香
明治大正期の漢詩人、名は孝之。慶應義塾卒業。七言律詩を得意とした。